金星では自転速度を大きく上回る強風が吹く

Tue Apr 3, 2018

宇宙には金星と呼ばれる星があることをご存知だろうか。そう、ヴィーナスである。くらえ、ヴィーナス・ラブ・ミー・チェーン。

さて、金星は太陽系で太陽に2番目に近い星ですが、地球から見て太陽側の惑星というのは、太陽の重力の影響を強く受けるため探査が難しいそうです。この惑星の最もミステリアスなところは、スーパーローテーションと呼ばれる自転速度の60倍にも及ぶ強風です。例えば、水の中で球体を回転させたとして、その周囲の水流が球体の回転速度よりも早くなることはなさそうな感じがします。それと同じ原理なのかはよくわかりませんが、この強風が吹き荒れる原理は解明されていないそうです。

これについて、デバッガーの心持ちで疑ってみることにします。何も知らずに想像するだけなら、色んな可能性が考えられそうです。

  1. 計測方法に問題があり自転速度か風速が間違っている
  2. 1の干渉で10影響する気体が存在する
  3. 潮の満ち引きのように自転以外の力が干渉している

これについて調べてみます。

1. 計測方法に問題があり自転速度か風速が間違っている

前提を疑うのが一番簡単なので、まず計測方法について調べてみます。そもそも風速を計測するためにどんな方法があるのか、気象観測について調べると、こんな動画が出てきました。宇宙からの観測によって知る海上の風

どうやら海上の風というのは気象衛星のレーダーを使って観測するようです。金星に探査機を落とすのは難しいということから、同じようにレーダーを使って観測するのではないかと予想されますが、それ以上は気象観測の分野では探せそうになかったので、次に金星の探査機の歴史について調べてみます。水星・金星探査特集 : 宇宙開発と共に 宇宙技術開発株式会社

近頃の金星探査ではビーナス・エクスプレスと呼ばれる探査機が最も成果を上げているようなので、これについて調べてみます。Wikipediaによればビーナス・エクスプレスの探査目的は、主に金星大気に関するものであるということなので、まさに最新の情報ソースはこの探査機によるものではないかと考えられます。面白いpdfを見つけました。宇宙開発委員会 推進部会(第6回)議事録・配付資料 [推進6-1-1]

この資料の最後の方を見るとビーナス・エクスプレスの観測機器について記されています。

  • 3つの分光装置
  • 1つのカメラ
  • プラズマ分析器
  • 磁力計
  • 超高安定発振器(電波科学)

また、ここでPLANET-Cと呼ばれているものは、jaxa.jpを見ると金星探査機「あかつき」の事のようです。正直技術的な部分について一切理解できませんが、ここから得られるヒントとしてPMとして名前の挙がっている中村正人氏について調べてみます。インタビュー記事を見つけました。JAXA|中村正人 金星探査で惑星気象学の確立を

jaxaのサブドメインに置かれたこのサイト(金星の気象学 ―惑星気象学とスーパー・ローテーション―)には、これまでに金星に送り込まれた探査機には気象観測に適したものがなく、特に雲頂以下の気象現象に関しては何も知られていないといった記載があります。金星探査機「あかつき」によって何か明らかになることがあるかもしれません。

「あかつき」は2016年4月4日に金星周回軌道に入ったということなので、生きている間には何か進展するかもしれません。というところで、僕の調べ物は、おしまいにします。