ライフゲームという名の狂気の世界

Tue Apr 3, 2018

世の中には頭のおかしい奴がたくさん潜んでいるもので、時にその狂気に触れることがあります。例えば、唐揚げにレモン汁をぶっかけたり、酢豚にパイナップルを入れる奴らのことです。

開発者の方であればおそらくご存知でしょうが、この世にはライフゲームと呼ばれるプログラムがあります。この狂気にまみれたゲームは1970年にイギリスの数学者が考案した、生命の誕生、進化、淘汰などのプロセスを極限まで抽象化したシミュレーションゲームです。

Googleで「ライフゲーム」と検索すると、画面に右上で何やらぴこぴこと蠢くものがあると思います。これがライフゲームです。このマス目それぞれがセル(細胞)で、それらは常に一定のルールに従って生(塗りつぶされた状態)と死(何もない状態)が決定されます。このゲームのルールはたった4つだけです。

  • <誕生> 死んでいるセルに隣接する生きたセルがちょうど3つあれば、次の世代が誕生する。
  • <生存> 生きているセルに隣接する生きたセルが2つか3つならば、次の世代でも生存する。
  • <過疎> 生きているセルに隣接する生きたセルが1つ以下ならば、過疎により死滅する。
  • <過密> 生きているセルに隣接する生きたセルが4つ以上ならば、過密により死滅する。

これを理解する必要はありません。ともかくこの愛らしいコンピューター生命体の多くは数百世代のうちに絶滅しますが、その一部は無限ループに陥るものや、固定化されるもの、無限に繁殖していくもの、移動するもの、さまざまなパターンが現れます。そして、そのパターンが無数に組み合わさることによって、これらは時に自身を動かしているコンピューターと同等の機能を持つことがあります。このゲームの本当に面白い部分は、このゲームの属するセル・オートマトンという分野に眠っています。

セル・オートマトン

事の発祥は、人工生命は作れるのか?という問いかけから始まります。生命とは何か?それは、自分自身を複製し、その特性を継承しつつ増殖するものである。という前提のもと、それを抽象化して再現しようとしたのがセル・オートマトンの始まりです。

先述の通り、ライフゲームというのはこのセル・オートマトンのカテゴリーに入ります。これが一体どういう事なのかは、目で見るのが一番早いかもしれません。このシリーズは説明が丁寧でとても面白いので、興味があればぜひ第一回から見てください。

ライフゲームのロマン

ライフゲーム上では不思議なことがたくさん起こりますが、その実、常に一定の法則に従うため、1世代目の状態から、10世代、10万世代、10億世代と経った時に、それがどのような形になっているのか、というのはあらかじめ決まっています。現実世界で言えば、この世がある法則でできているとしたら、私たちの未来は予め決まっているのかもしれないということです。みたいなことを考えていると、なんだか頭がおかしくなってきませんか。